【アドルフ・ヒトラー語録】小さな嘘と大きな嘘。大衆が騙されやすいのはどちらか?

大衆の心理とは?  こんな言葉があります。 「大衆の心は原始的なまでにシンプルなので、小さな嘘よりも大きな嘘の餌食になりやすい」 大衆というものを見下した感じの言葉ですが 誰の言葉かご存じでしょうか?  これは実は、アドルフ・ヒトラーが「わが闘争」という著作の中で述べた言葉だそうです。  ヒトラーと言えば、第一次世界大戦の敗戦と世界恐慌の嵐によって... (続きを読む)

【震えるような「わかる喜び」】「解体新書」を翻訳した奇跡の日本人たち

「解体新書」:江戸時代中期、ドイツの医学書をオランダ語に訳した解剖学の書物「ターヘル・アナトミア」を、前野良沢、杉田玄白らが翻訳して出版した書物。それまでは西洋の出版物を翻訳した書物はなく、本格的な翻訳書の作成は日本で初めてのチャレンジであった。辞書もない中、本当に手探りで一語ずつ暗号解読のようにして解読が行われたとされる。 辞書もないのに翻訳  わが国で初めて人体の構造を明らかにし... (続きを読む)

【既得権益社会】「五公五民」って本当に江戸時代の昔話ですか?

五公五民とは? 江戸時代の年貢を納める率について農民の取り分と農民が納める年貢とが5:5の割合であったことをいう。江戸時代八代将軍徳川吉宗の享保年間の頃から五公五民となったといわれる。 現代の五公五民  歴史の勉強をすると、五公五民という言葉が出てきます。 私たちはそれを聞いてすぐに「半分も持っていかれるのか。ひどいな」と感じます。 「それに比べて現在は…」 「あ... (続きを読む)

【「模倣」から始まる「独創」】黒船を造ってしまった日本人の話

黒船を造ってしまった日本人  幕末(1853年)に浦賀に黒船が来航した話は誰もがご存知かと思いますが、 これを見て、黒船を日本人がすぐに造ってしまった話はご存じのない方も多いかも知れません。  薩摩藩では名君島津斉彬(なりあきら)の命で、早くから外国船の来訪を察知して蒸気船の製作に着手しており 何と書物の情報だけで黒船来航後まもなく黒船(自走できる蒸気船)を完成さ... (続きを読む)

【やまと言葉の優しさ】「蒲公英が咲く田舎道。旅の土産を抱え、家路を急ぐお父さん」

熟字訓  漢字の熟語と言うと、 たとえば「帰国」という言葉であれば、「くにへかえる」というように それぞれの単字(1つの漢字)単位で、訓にして読む(意味を知る)ことができますが、 そういう読み方ができない熟語があります。  これは「熟字訓」というもので 熟語全体で読み方を当てるため、単字に分けても意味がわからないものです。  簡単に言うと、当て字... (続きを読む)

【歴史は繰り返す?】おろかな「禁酒法」がアメリカにもたらしたもの

アルカポネを大儲けさせた禁酒法  禁酒法:もともとはキリスト教のメソジストが禁酒を主張したのが始まりとされるが、次第にアメリカ全土に禁酒(酒の製造・販売・輸送など)を法律によって強制する動きが広がり、1920年から約13年間アメリカで連邦法として施行されていた。ボルステッド法(国家禁酒法)と呼ばれる。  最近、禁酒を市民に強制する行政の動きが問題になっていますが 元々「... (続きを読む)

【いつまで続く?人権侵害】劉邦の「法三章」の凄さ

劉邦の「法三章」  漢の国を創設した劉邦(項羽と天下を争った相手)が秦を破った際に制定した全部で3か条だけの法。その内容は「人を殺した者を死刑とする」「人を傷つけた者を罰する」「何かを盗んだ者を罰する」というわずか3か条のみだった。それまでは、秦の始皇帝が大変複雑で厳しい法で民を支配していたため、劉邦はこの法三章によって当時の民衆の絶大な支持を得ることになった。*(漢が天下を取った後は「九... (続きを読む)

【気楽になる秘訣】ブッダが菩提樹の木の下で気づいたこと

サトリと木こりの話  大変有名な話なので、聞かれたことがある方も多いかと思いますが、「サトリと木こりの話」という寓話があります。  ある時、一人の木こりが木を切ろうとして山に斧を持って入りました。  そこへサトリという見たこともない生き物が現れます。 木こりは「これは珍しいから生け捕りにしてやろう」と考えます。 するとサトリは木こりの心を読み 「今生け... (続きを読む)

【「陰謀論」って何?】情報戦に負けた「石田三成」の故事に学べ。

情報操作の古典的手法  情報が、政治的な支配において極めて重要な意義を持っているということは 何も最近に始まったことではありません。 元々戦争などにおいて、情報を上手く操ると言うことは太古の昔からとても重要な戦略でした。  前にも何回か書きましたが 流言飛語によって敵のマイナス情報を流して寝返りを誘ったり 過大な恐怖を自陣に与えて、敵愾心を強めたりするようなこ... (続きを読む)

【教えられないタイトル】意外に知らない漢字の基本「六書」のこと

六書(りくしょ) 漢字の成り立ちや由来を国語で勉強します。 「山は実際の山の形からその漢字ができたんだよ」というあれです。 これは「六書(りくしょ)」と言われる漢字の成り立ちについての学習です。 象形・指事・形声・会意・転注・仮借の6種類の漢字の成り立ちを学びます。  象形文字(しょうけいもじ)は、実際にある物の形からできた文字  指事文字(しじもじ)は、物の... (続きを読む)