【英語学習とAI】「 I love you」は「月がきれいですね」by 夏目漱石

AIの進化のスピードが加速してくるとどうなるのか  最近、AIの話をよく耳にします。  もっぱらAIによってなくなってしまう仕事という形で話題になりますが、教育についてはどのような未来になるでしょうか。  まずすぐ予測できるのが、単純に覚える学習というものの形が変わってくるだろうということです。  WEBの発展により、検索をかければ一瞬で世界のあらゆるジャンルの情... (続きを読む)

【さすが夏目漱石】「言い間違い」から生まれた雅号と「さすが(流石)」の話

雅号  夏目漱石は、ご存知のように明治時代から大正にかけて、『吾輩は猫である』『坊っちゃん』『こころ』などの名作を残した文豪です。 本名は夏目金之助。そして雅号が「夏目漱石」です。  雅号と言うのはペンネームのようなものです。 この時代の文豪は流行であったのか雅号を用いることが多く 割と凝ったものが多かったようです。 たとえば有名な森鴎外の本名は「森林... (続きを読む)

【学習習慣の改善】なぜ課題さえできないのか?その本当の理由。

テスト前に課題を出せない生徒たち  高校生ではさすがに少なくなりますが、中学生ではテスト時の課題未提出者というのは結構います。 また提出できても、ほとんど提出の意味がないようなやり方のものを出してしまう生徒は相当数いると思います。  殴り書きで判別困難なもの、マル付けをして出すことになっているのにやっていないもの、マルはついているが個別につけていないもの・・・etc ... (続きを読む)

【学習の精度】アバウトな記憶が正答率を破壊する

同じ間違いを繰り返す生徒 中学校の数学の方程式で、移項という学習内容があります。 X+3=6 という方程式があった場合 X=6-3 という形で、項(この場合は+3)を他の辺に符号を変えて移動することを言います。  重要な基本的事項ですが、学習してからしばらく経つと必ず次のような解答をしてしまう生徒が現れます。 3X=6 という問題で X=6-3 とい... (続きを読む)

【アウトプット】考えず答えて正解する確率は0

何となく「これだろう」  生徒のテストへの解答を見ていると、わからない問題が出てきたときには問題を十分に読みもしないで、 「あのページにあったこれかな」 という感じで答えを書いているのを見ることがあります。  皆さんも覚えがあると思いますが 正解が浮かばないときには、得てしてそういうやり方をしてしまうものです。 もちろん点数を取る気がない場合は仕方ない... (続きを読む)

【英語苦手克服法】「英語がわからない」本当の理由とは?

「英語がさっぱり・・・」  中学生で「英語がよく分からない」という生徒はかなりいます。 そしてこれは残念ながら、私が30年以上指導をしてきた当初からほぼ変わらない事実です。  私は、その理由の一つには 学校の英語のカリキュラムにかなり問題があると思っています。  以前も記事にしましたが  それ以前(私たちが英語を習った頃)のいわゆる文法重視の英語 ... (続きを読む)

【気象の科学】天気予報はなぜ外れる?それは、気象兵器のせいだけではありません。

ワクワクする天気図の学習  中2で天気(気象)の学習をしますが、興味を持って学習する生徒が多い単元だと思います。  これは普段天気予報というものに日常的に触れているため、学習に実感を持って取り組むことができるということが大きいと思います。 こういう日常に関連のある学習は、 先生の授業展開の仕方にもよりますが、生徒は意欲的になるのが普通です。 天気図も見た目専... (続きを読む)

【新時代の常識】ご注意!知らない間にあなたも「誤解を生む」メッセージを書いているかも?

会話と文章表現の違い  現代では誰もが、メールやSNSメッセージ、あるいはラインのやり取りなど 頻繁にネット上を行きかう文章を書く機会があります。  こういうやり取りには、実は注意が必要です。  何気なく、日常会話のようにやり取りをしているつもりが 時に予想外に相手に誤解を生み、厳しい反応を受けることがあるからです。  これは会話と文章表現の違いから生... (続きを読む)

【新時代の学習法】「検索力を身につける」

情報検索力  インターネットが発達して多くの人がスマホやタブレットを持つ時代になりました。 そんな中では情報を検索する力というのが、従来よりもより威力を持つようになってきています。  そもそも「何かを教えてもらう」という受け身の意識だけの生徒は どうしても壁に突き当たります。 「教えてもらってないからわからない」 彼らは必ずそう言い切ります。たとえ学習... (続きを読む)

【メディア情報の盲信】「エコーチェンバー」はネットだけの現象なのか?

エコーチェンバー  インターネットの世界は、一般社会と大きく異なる点があります。 たとえば、あなたが何か特定の事について調べようとしているとします。 そしてあなたがそれについて「Aが正しい」という考えを持っているとします。 仮にSNSで「Aが正しい」と検索するとして ヒットする記事や投稿は「Aが正しい」ことを主張するものばかりになります。 反対意見もあ... (続きを読む)