【受験への幻想】受験者が知るべき「試験のつぶやき」とは何か

幻想を抱く受験生  長く受験生を見て来て、失敗する例も多く見てきました。 その中で割とあるのが、受験というもののイメージを取り違えている場合です。  以前、受験などは「ペーパテストで合格点を取るためだけのものに過ぎない」と書きましたが そのことを忘れてしまう受験生が、これに該当します。  受験を「天竺に経典を取りに行く修行」だと思い込んでしまっている状況です... (続きを読む)

【高校化学の基礎】どうしてもマスターしたい「 mol(モル)という考え方」

molで悩む生徒たち  高校化学の基礎では、mol(モル)という考え方が出て来ます。 ほとんどの生徒は、これが何であるのかが漠然としてよくわからないまま 計算問題を解いていきます。  ある段階まで来ると「ああそうか、これは基本になる単位なんだ」ということに気が付きますが 苦手な生徒は、個別の公式を暗記しようとしているため いつまで経ってもmolの考え方... (続きを読む)

【受験の勝敗を分けるのは】もっとも大切なのは「基本問題を1つも間違えない」という意識

 入試は「基本問題を精密に解けるかどうか」で合否が決まる  非常に多くの受験生が、知らず知らずのうちに陥ってしまっている事の1つに 数学の入試は「難しい問題をいかに解けるかで合否が決まる」という誤解があります。  確かに「みんな基本問題も中程度の問題も完璧に出来ているはずだから、ハイレベルな所で勝負が決まるという事が多い」と思ってしまうのも 特に初めて入試を受ける... (続きを読む)

【受験勉強のコツ】受験のゴールは「合格」です。「勉強ができるようになる」という事ではありません。

受験のゴールを取り違えている受験生  受験のゴールは、いうまでもなく「合格」です。 そして受験のゴールは「合格」以外にはありません。  単純に 「合格」すれば成功。 「不合格」ならその受験については「失敗」。 この二つの結果しかないのです。  もちろんこれまでも書いてきたように 「合格」がその後の人生のすべてを成功に導くとは限らず 「... (続きを読む)

【受験は心理戦】「先入観で間違えさせる」なんて当たり前

至る所にある先入観  私たちは普段、すべてのことを一から考えて行動をしてはいません。 多くの場合、「おそらくこんな感じかな」という判断で行動をしています。 そうでなければ大変だからです。  特に習慣になっていることなどは、先入観=「ルーティン化に適した意識」を持って行わないと日常生活を営めません。  たとえば歯を磨くときに、「まず歯ブラシを棚から出して、次に... (続きを読む)

【苦手を科学する】嫌いになる理由はただ一つ

嫌いには訳がある  勉強をしていて、嫌いな科目が生じるのは 人情としては、ごく当然なことかも知れません。 好きな科目が生じるよりずっと 嫌いな科目は生じやすい気がします。  どうしてそういう事が言えるかと言うと 新しい生徒に塾の面接の時に 「好きな科目は?」と聞いた際に 「特にありません」とか 「体育」「音楽」などの実技科目を答える生... (続きを読む)

【よくある個人懇談】先生「ちょっと難しいです」保護者「わかりました。変えます」塾「全然大丈夫なのに、どうして?」

「学校の先生だから受験についての情報を1番知っている」という誤解  12月のこの時期、各中学校では3年生の保護者と本人、そして学校の先生による三者面談(個人懇談)が行われることが通例です。  多くの地域では、この時期に志望校をほぼ決めてしまうため(学校が管理のために決めるという意味ですが) 保護者も学校の先生も生徒も、皆緊張して面談に臨みます。  そしてこの三者面... (続きを読む)

【引き寄せ】「果報は寝て待て」の本当の意味とは?

果報は寝て待て  「果報は寝て待て」ということわざがあります。  良い知らせは、あくせくしたりドキドキしていても、結果は変わるわけではなく仕方がないから、気楽な気持ちで待つのが良いという言葉です。 良い結果というのは、多くの場合努力をしたことの結果として生じますから このことわざについては 多くの場合「一生懸命努力をしていることは当然の前提」のような説明がさ... (続きを読む)

【集中した状態】ストレスとリラックスと集中力の程よい三角関係とは?

集中している時  私たちが何かに集中しているのはどんな時でしょうか? つい鉢巻を巻いて机に向かっているような、いかにも頑張るモードの姿を想像してしまう人も多いかと思います。 しかし、そんな状況はあくまでイメージであって 本当の集中とは異なることが多いように思います。  なぜなら、そんなストレスが過剰にかかった状況では 集中は長くは続かない、あるいは集中... (続きを読む)

【公平は人を動かす】「項羽」にはなくて「劉邦と家康が持っていた才能」とは?

  どう考えても項羽の勝ちは約束されていた。  項羽は、漢の国を創設した劉邦と天下を争って敗れた楚の武将です。  彼は最初、始皇帝で有名な秦を滅ぼすための軍を率いて一勢力を築いた叔父の項梁の勢力を引き継ぎ西楚の覇王を名乗りました。  そして次第に勢力を拡大していきます。圧倒的な軍事力を持ち一時は天下を支配するのは時間の問題かという所までいきます。  項羽は名門の出身... (続きを読む)