混乱を表す言葉
私たちは普段辞書に出ているような標準語だけ話しているわけではありません。
さまざまな方言や、自分たちだけで通じる俗語、あるいは業界だけで通用する業界用語など、いろいろな言葉を使っています。
意外に身近なところで、それがいわゆる標準語なのかどうかわからない言葉というのは多いものです。
今回は「混乱を表す言葉」として使われる様々な言葉について、それがどういう言葉なのかを書いてみたいと思います。
めちゃくちゃ
「めちゃくちゃ」はよく耳にする言葉ですが、これはれっきとした感じもある標準語です。「滅茶苦茶」と書きます。
「滅茶苦茶(めちゃくちゃ)」は、名詞または形容動詞で、意味の方は説明不要かも知れませんが、全く筋道が通らない様子や常識はずれな事を表す言葉です。
「滅茶苦茶」は「無茶苦茶(むちゃくちゃ」が転じた表現だと言われているようです。また「目茶苦茶」とも書く場合があります。
さらに同じ意味で「滅茶滅茶(めちゃめちゃ)」という言葉もありますね。
これらは全て標準語です。
しっちゃかめっちゃか
よく似たイメージの言葉で「しっちゃかめっちゃか」と言う言葉があります。
これは聞いた感じではいかにも方言っぽい言葉のように見えますが、これも標準語です。
「めちゃくちゃ」とほぼ同じ意味の形容動詞です。
一部の地域では「ひっちゃかめっちゃか」と言う言い方があるようですが、こちらは方言です。
わやくちゃ
「わやくちゃ」という言葉も耳にすることがあります。主にテレビなどで芸能人が言っているのを聞いた経験がある人が多いのではないかと思いますが、
これは北海道や名古屋、鳥取、京都などで使われることがある方言のようです。
意味は「めちゃくちゃ」とだいたい同じです。
わちゃわちゃ
「わちゃわちゃ」という言葉はお笑いタレントが言っているのを聞いたことがありますが、数人が声を出して喋っている様子を指す言葉で上記の「めちゃくちゃ」「しっちゃかめっちゃか」「わやくちゃ」とは異なり、マイナスイメージの言葉ではありません。
明るく騒いでいる感じでしょうか。
ご想像の通り大阪あるいは他の一部の地域で使われている方言のようです。
日常の言葉のバラエティ
私たちが日常使っている言葉には本当に色々なバラエティーがあります。
単純に学校で習う標準語、辞書に載っている言葉がすべてではなく、それはごく一部のだといえます。
方言にしても俗語にしても、それはそれを話す人々の文化や生活の姿を反映しているものですから、大切にしていきたいですね。
今回は標準語かどうかをテーマにしましたが、方言については今はネット上で検索すればどこの方言か、標準語ではどんな意味かを簡単に知ることができます。
一度見てみるのも面白いですよ。
今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。