【受験の鉄則】常にあなたが目指す点数は「満点」ではなく「合格点」です。難問に関わるほど不合格は近づきます。

受験に対する勘違い  私がすでに受験指導を始めて30年以上の年月が経過していますが、長い受験指導経験で一番確かな事として言えることがあります。 それは「難問に関わると不合格が近づく」という受験の鉄則です。  これは試験会場ではもちろんのことですが、試験の準備段階でも間違いなく言えることです。  試験での正答率が10%とか20%なんていう問題は、そもそも気にする必要... (続きを読む)

【試験という非日常】「決して受験直前にやってはいけないこと」とは?

試験という非日常  受験と言うものは「合格すればその学校へ行ける」というのは当然ですが、「合格しないとその学校へ行ける機会を永久に失う」という面があり、それが受験者の心を大きくかき乱してしまう要因となるものです。 もちろんやり直して入学することも本当はできるのですが、若者にとって1年は長く、実際には「永久にそこには行けない」という意識になるのも無理からぬところです。 そ... (続きを読む)

【エピソード記憶】物語が人の記憶を強固なものにする。

言葉にならない記憶  私たちの記憶と言うものは色々な形で脳に刻みこまれているものですが、まず、言葉にはできないがずっとそれが記憶されているというものがあります。 「身についている」と言ってもいいかも知れませんが、たとえば自転車の乗り方などは、一度それをしっかりマスターすればおそらくずっといつでもそれを行う事ができます。 非陳述記憶と呼ばれるこのような記憶は、もちろん無理... (続きを読む)

【80対20の法則】試験に繰り返し出る重要な部分はわずか20%

 20%の重要部分 どんな試験でも受験者は「とにかくまず全範囲を見渡して」「もれなく点数が取れるようにして」「もしここも出たら・・・」と言うような思考になって、一生懸命隅々まで準備をするのが通常です。 でも「試験に繰り返し出るのは全体のたった20%」と言ったら驚くでしょうか? しかし実はこれは真実を言い当てていると言われています。 下記にご紹介する「パレートの法則... (続きを読む)

【新年の誓い】「三日坊主」は日本人の完璧主義の産物。ダメなら次は「五日坊主」を目指そう!

何かをやろうとして続かない人へ  新年がスタートしました。今日は1月6日ですので、そろそろ学校や仕事が始まり少し落ち着いてきた頃かと思います。  1月ですので、何かを「今年こそやろう」と思い立って、新年の誓いを立てる人も多いでしょう。  しかし思い立っても、それをずっと続けることはなかなか容易ではありませんね。持続力というのはどうすればつくのでしょうか。  よくある話です... (続きを読む)

【かさ・体積・容積】「かさ(嵩)」って一体何?

算数の謎  小学校の算数で「広さ」や「かさ」という言葉が登場します。  ざっと言うと「広さ」は面積で、「かさ」は体積や容積であるという事になるかと思いますが、広さはともかく普段小学生が使う事がない(最近では大人もあまりつかわない)「かさ」という言葉が、かえって学習の際にはわかりにくさを生み出してしまっています。 生徒によってはこの言葉の登場で、算数の謎部分が1つ増えてし... (続きを読む)

【漢文の正体】漢文の訓読は外国語学習。じゃあ漢作文ってあるのかな?

漢文って何?  中学高校で漢文の学習をしますが、生徒たちは「古典の学習」というくくりで漢文を学習するために、何となく漢文を日本語の古典学習と思って学び始めます。 しかし学習が進むと、中国の歴史的な作品が次々と登場してきて、「あれ?漢文って外国からきたものだったのかな。そういえばレ点とか訓読文もあるし・・・」と言う風にようやく漢文が外国語(中国古典語)翻訳の学習であることに気が... (続きを読む)

【教えて先生!】「なぜできないのか?」を全く考えない生徒たち。

「わからない」→「できない」ではいつまでも同じ  学習を進めていて、どうも特定の科目が苦手であるとかある単元がよくわからないとかいうことがあります。 そのときに、もちろんその内容をよく確認して「どこに勘違いがあるのか」「そもそも理解していないのではないか」「ミスの出方はどうか」などを検討することは必要です。  でもわりと見られるのが ①「ここはわからない」→確認を... (続きを読む)

【理解する学習法】「単位の換算」が苦手なのは「暗記しようとするから」だった。

勉強の基本  子どもたちの学習にしても、大人が何かを学習するにしても学習のやり方と言うものは大変重要です。 多くの人が「まず暗記しよう」としてしまいがちですが、実は暗記というものは最初からやろうとするとかえって遠回りになってしまうことが多い気がしています。 まず「物事の仕組みを理解する」という前提があって、その後必要な事を暗記するというステップこそ重要だと感じま... (続きを読む)

【高校化学】「解説書の謎の森」は分数をわり算にして読め。

解説書の謎の森  高校の理系科目を学習している生徒には二通りのタイプがいます。 まず一生懸命問題を自力で解いて時間をかけて結論を出し、その後解説書を確認するタイプと、最初から解答書を確認しつつ学習を進めるタイプです。 以前からお伝えしているように、高校数学や理科では複雑なものや特異な解法を使うものも多いので、解説書を見つつ進める後者のやり方を私はおすすめしています。 ... (続きを読む)