【英語のことわざ】どう訳すの? When in Rome do as the Romans do.「ローマにいるなら ?・・・」

When in Rome do as the Romans do.  こんな英語のことわざがあります。 「When in Rome do as the Romans do.」 直訳すると 「ローマにいれば、ローマ人として振舞え」 という意味になります。 この場合、as は「~として」という意味になります。 ことわざとは言え、なんだかピンときませんね。 ... (続きを読む)

【ラッセルのパラドックス】理髪師は自分ひげを剃ることができるのか?

ラッセルのパラドックス  パラドックスについてはこれまで何回か記事にしてきましたが 【嘘つきパラドックス】クレタ人の言った「クレタ人はみな嘘つき」という文章は本当なのか?*映画の話じゃありません。 【全能者のパラドックス】全能者は存在しえない?「その論理、前提がおかしくないですか?」 今回は理髪師のパラドックスとも言われる「ラッセルのパラドックス」について... (続きを読む)

【日本語のニュアンス】「そつなくこなす」は良い意味だけ?「そつ」って何?

そつなくこなす  「そつなくこなす」は一般にもよく使われる言葉です。油断や失敗がなくやり遂げることを言います。 普段よく聞く言葉ですが「そつ」って何でしょうか? 普通に考えると「油断や失敗」という事になりますが、「そつ」という言い回しは意外に使われていませんよね。  明確ではないようですが、現在は「卒」がこれにあたるという説が主流のようです。 ただ「卒」は当... (続きを読む)

【慇懃と慇懃無礼】日本語の難しさと素晴らしさ

慇懃(いんぎん)  「慇懃」という言葉があります。礼儀正しく丁寧な様子や態度を言います。  ただ、後で述べる「慇懃無礼」(いんぎんぶれい)の方が一般にはよく使われているので、単に「慇懃」と言う形では使われないと思っている人も多いかもしれません。 しかし礼儀正しい人や態度への誉め言葉として使われる言葉として「慇懃」という言い回しはあるのです。 たとえば 「彼の... (続きを読む)

【嘘つきパラドックス】クレタ人の言った「クレタ人はみな嘘つき」という文章は本当なのか?*映画の話じゃありません。

エピメニデスのパラドックス  パラドックスというのは、正しそうな前提と正しそうな推論なのに、おかしな結論になってしまう事を言います。背理とも言います。 中でも「嘘つきのパラドックス」というのが超有名ですが、その代表的なものとして古代ギリシャの詩人で預言者のエピメニデス言葉を題材にした 「エピメニデスのパラドックス」が有名です。  今回はこれについて考えてみます。 ... (続きを読む)

【心の平穏】「なぜなら、私は弱い時にこそ強いのですから(新約聖書)」の示す意味とは?

常に清潔で人に迷惑をかけず、人と協調して…  最近の子どもたちを見て、「大変なのかな」と感じることがあります。 塾の教室は大体通学路にあるので、夕方家路に向かう子どもたちを見るのは昔からの日課なのですが、歩く子どもたちに年々勢いが感じられなくなってきています。 もちろんここ数年の例の騒動の影響は大きいのかも知れませんが、それ以前でも、みんな何だかお行儀が良くなりすぎてし... (続きを読む)

【受験の未来】「世界にまだ存在しない乗り物を描きなさい」

▢+△=6  明治以降現在に至るまで、受験で要求される能力について考えてみると、 それは単純化して言えば、4+2=? というような、与えられた課題を適切に解決する能力でした。    しかし今後は、▢+△=6 「▢と△に入る数字を挙げなさい」というような、未知数を発想できる能力になって来ると思います。  そこに入る数字は1つではありません。問題文には整数とも書... (続きを読む)

【現在完了形】なぜ have been toで「行ったことがある」になるのか?

現在完了形経験  英語の現在完了形には「経験」の用法があります。 これはhave + 過去分詞で「〜したことがある」の意味を表す用法です。 他の継続や完了の用法よりも、日本語としては分り易いのですが 1つ誰もが「おやっ」と感じる言い回しが出てきます。 それは have been to 「行ったことがある」という言い回しです。  元々現在完了に文を変える... (続きを読む)

【情報リテラシー】「オオカミ少年」が嘘をやめるのは、人々がむやみに恐れるのをやめた時

 嘘がまた新たな嘘を生む  私たちは日々色々な情報に触れて生活をしています。 中には私たちの安全に関わる情報もあり、 現代では、たくさんの情報の中から正しい情報を選ぶという事がきわめて重要になっています。  というのは、「情報化社会」という事が言われて既に久しいですが それと反比例するかのように、偽の情報や誤った情報の流通する度合いが 残念ながら、年々... (続きを読む)

【学問の終焉】権力者の顔色、世間の顔色を窺う「曲学阿世(きょくがくあせい)」とは?

曲学阿世(きょくがくあせい)  学問や研究をする人たちは、世間や権力などとは無縁で孤高なイメージを持たれがちですが 実際には学問や研究にはいつでもお金がかかり、またそれを公に認められなければ意味がないと考えている人も多く そのためにどうしても、そう言った方向からの影響を受けざるを得ない面があるのかもしれません。 「曲学阿世」という言葉があります。 これは学問... (続きを読む)