【集中力】「わかる楽しさ」が起こした奇跡の話

焦らず順に対策をしていった。  10年近く前の話になると思います。 その生徒は初め「全部よくわからないです」としきりに言っていました。  中学1年の頃は勉強が楽しかったのですが、色んなことに時間をかけすぎてしまっているうちに、各教科でわからないことが出てきて、いつの間にかテストでも点数が取れなくなってきてしまい、塾へ通う決意をしたのでした。  「何とかしたい」とい... (続きを読む)

【教師向け指導のコツ】「なぜこんな事がわからない?」答え「あなたの説明が甘いからです」

語順がわからない生徒にどう教えるか  英語の指導をしていると結構見かけるのが、語順がよくわからないという生徒です。  たとえば並び替えで、「私はその犬を昨日見ました」という問題に、 I the dog watched yesterday . などという答えを書いたりします。  こういう解答を見るとすぐ 「普通まず、主語が来て動詞が来るだろう」 などと教... (続きを読む)

【モチベーションとは】すべてを変えることのできる強力な原動力「わかる喜び」とは?

興味を引く問題  こんな問題があります。 「36627195 は3でわり切れますか」 中学受験以外では高校で少し出てくる程度の問題なので、あまりなじみがないかも知れません。 とりあえずわり算をしてみる人が、多数ではないでしょうか。 答えは「わり切れます」  でも計算では、時間がかかりますね。  ご存じの方もいると思いますが、簡単な方法がありま... (続きを読む)

【古典の魅力】なぜ学校の古典は面白くないのか?

古典の魅力  普通は、中学で古典について学び始めます。 古文と漢文の勉強を習い、古文であれば、だいたいは「竹取物語」や「枕草子」あたりから徐々に勉強していきます。  最初に古典を学習する際には、英語を初めて学習する生徒と同じで 皆新しい学習に胸を躍らせて学習をスタートします。 教える側もそんな生徒の気分を感じて、つい熱が入るものです。  ところが、高校... (続きを読む)

【教師向け指導への考え方】生徒の才能をつぶす禁句「勉強は大変で当たり前」

勉強の面白さを伝える仕事が教師の仕事  いろんなところで色々な先生の発言の内容を聞く機会がありますが、 「勉強なんて大変に決まっている」 「つらいのが当たり前」 「みんな頑張ってきた」 というような言葉を耳にすることがあります。  単に勉強の量ややるべきことの量の話であれば頷ける部分もありますが、 勉強の内容の話と言うことになれば、 かなり... (続きを読む)

【教師向け指導のコツ】気づいていますか?「あなたの今日の指導が生徒の人生を変える」かも知れないこと

何一つわからないという事の辛さ  ずいぶん昔の話になります。  私が高校に入って間もない頃、初めて化学の授業がありました。 その化学の担当のA先生の授業を受けて衝撃を受けました。  何を言っているのかがほぼわからないのです。 次々に式を書いて「これはこう、これはこう」というだけで 意味の説明がありません。 また、早口の京都弁で話すのと、何か自分で... (続きを読む)

【学歴の先にあるもの】子どもの幸福を導くのは結局「徳育」

中村天風の言葉 「もし、知識だけを磨いて人間が幸せになれるなら、学問を一生懸命勉強した人はみんな幸福になれそうなもんじゃないですか。そして、学問を勉強しない人はみんな不幸であるべきはずだが、そうじゃないでしょう」  これは中村天風の言葉です。 中村天風は実業家であるととも有名な思想家で 歴史上の偉人である東郷平八郎、原敬を始め、松下幸之助氏や稲森和夫氏など実業界の... (続きを読む)

【震えるような「わかる喜び」】「解体新書」を翻訳した奇跡の日本人たち

「解体新書」:江戸時代中期、ドイツの医学書をオランダ語に訳した解剖学の書物「ターヘル・アナトミア」を、前野良沢、杉田玄白らが翻訳して出版した書物。それまでは西洋の出版物を翻訳した書物はなく、本格的な翻訳書の作成は日本で初めてのチャレンジであった。辞書もない中、本当に手探りで一語ずつ暗号解読のようにして解読が行われたとされる。 辞書もないのに翻訳  わが国で初めて人体の構造を明らかにし... (続きを読む)

【教師向け指導のコツ】軽く言ってしまってないですか?「今度はもっとたくさん解こう」

1問に時間がかかることが問題ではない  教師が指導をしていて、やってしまいがちなミスがあります。 それは、自分の尺度で生徒の勉強量を測ってしまうというミスです。  たとえば数学が極端に苦手な生徒がいたとします。 連立方程式を解こうとしますが、 まず方程式のやり方をすっかり忘れてしまっているので、そこから教え直します。 方程式ができたら今度は加減法を教え... (続きを読む)

【教師向け指導のコツ】いくつ持っていますか?わかることへの「ものさし」

見ているものが違う 何かについて会話をしているときに、お互いに話していることへのイメージが食い違うことがあります。 「目印は大きな入口」とか「いつも来ている人」というような 受け取り方の違うあいまいな言葉によって生ずることもありますが、 それだけでなく、人が持つ主観が千差万別であることにもよると思います。  「わかり合う」ということは簡単そうに見える場合も意... (続きを読む)