【専門用語】なぜ違う意味に?わかりますか?「けだし名言」の意味。

法律家に特有の言葉づかい  私が以前長く司法試験を受験していたことは何回か記事にしました。 そして私は合格しませんでしたが、長男は合格して今弁護士をやっています。 親子二代で法律の論文 ーと言っても私は試験で論文を書いていただけですがー に日常的に触れてきて、前から不思議に思っていたことがあります。  それは「なぜ世間と違う言葉を使うことが多いのだろうか?」という... (続きを読む)

【内観する力】親鸞の言った「こころは蛇蝎のごとくなり」の本当の意味は?

心は蛇蝎のごとし 「悪性(あくしょう)さらにやめがたし こころは蛇蝎(じゃかつ)のごとくなり 修善(しゅぜん)も雑毒(ぞうどく)なるゆえに 虚仮(こけ)の行(ぎょう)とぞなづけたる」という親鸞の言葉が『正像末和讃』の中の『悲嘆述懐和讃』に記されています。 浄土真宗の祖・親鸞(しんらん)はこの言葉をどのような趣旨で述べたのでしょうか? 直訳すると、「人の心の本性は、欲や怒... (続きを読む)

【大乗仏教】引き寄せの最短距離、それが「布施」

大乗仏教と小乗仏教(上座部仏教)  ブッダ(ゴータマ・シッダールタ)が開祖とされる教え、それが仏教です。ブッダは「目覚めた人(悟った人)」という意味の言葉です。 その仏教も今は様々な宗派に分かれていて、数限りなく色々な教えがあるように私たちには思えます。  私も仏教徒で曹洞宗のお寺の檀家ですが、もちろん日本の仏教ですから、強い宗教色はなく、冠婚葬祭や行事、儀礼的な面でお... (続きを読む)

【歎異抄】「善人なほもて往生を遂ぐ、いはんや悪人をや」の本当の意味とは?

歎異抄  『歎異抄』は非常に多くの人に読まれている仏教書ですが、これは浄土真宗の祖・親鸞(しんらん)の弟子の唯円によって鎌倉時代に書かれた本だとされています。 当然ながら親鸞の物事の考え方や宗教観が書かれているもので、その思想は現代の私たちに対しても色々な意味で意義のある教えを示すものとなっています。 中でも「善人なほもて往生をとぐ、いはんや悪人をや」という非常に有名な... (続きを読む)

【中村天風の言葉】「幸せになるための方法」とは?

中村天風の言葉 「もし、知識だけを磨いて人間が幸せになれるなら、学問を一生懸命勉強した人はみんな幸福になれそうなもんじゃないですか。そして、学問を勉強しない人はみんな不幸であるべきはずだが、そうじゃないでしょう」  これは中村天風の言葉です。 中村天風は実業家であるととも有名な思想家で、歴史上の偉人である東郷平八郎、原敬を始め、松下幸之助氏や稲森和夫氏など実業界の人物に... (続きを読む)

【量子の世界】知っていますか?私たちの世界が「ほどんど何も実在がない世界」であること。そしてブッダの悟りとは?

ミクロの世界  昔「ミクロの決死圏」という映画作品がありました。 大変印象的な映画でかなり人気を博したので記憶に強く残っていますが、瀕死の重傷を負った人を助けるため、科学者たちがミクロ化して人体を探検していくストーリーです。 「科学が進むとこんなこともきっと可能になるんだろう」と思って見ていたのを覚えています。 事実現在ではナノテクノロジーを使ったナノボット(極小... (続きを読む)

【記憶法】知っていますか?「風景に記憶をさせておく」事ができること。

思い出す時に浮かぶ風景  勉強をしていたときに、それを見ていたのか あるいは何かの際に、その風景と言葉が結びついたのかはわかりませんが ある言葉を思い出すと、ある風景がかならず頭に浮かぶということがあります。  これは私だけでなく、わりと多くの人が経験をしている事のようです。 そして風景だけでなく、浮かぶのは音楽だという人もいます。  よく昔よく聴いて... (続きを読む)

【これから必要な事】AI自動翻訳の時代に英語学習は本当に重要なのか?

英語が必要な時代  受験において英語学習は昔から重要度が高いものとされてきました。 数学ができなくても一流大学に進学できますが、英語が苦手だと受験科目に英語がない学校は実に少ないためそれができないというのは、受験界の常識のように言われています。  それは私が受験をした昭和の頃から一貫して変わらない事実だと言えます。 しかし小中高大と10年近く英語を学習しても、簡単... (続きを読む)

【一夜漬けでいいの?】「先んずれば即ち人を制す」

先んずれば即ち人を制す  故事成語に「先んずれば人を制す」という言葉があります。  これは、漢の高祖劉邦と天下を二分して争った項羽の事を記した「史記」の「項羽本紀」に出て来る 「先即制人、後則爲人所制」 「先んずれば即ち人を制し、後るれば即ち人の制する所と為る」から来ています。 「人よりも先に何かを行えば有利になり、後から行えば他人が有利になる」という意味の... (続きを読む)

【驚異の日本語】「表語文字(漢字)」と「表音文字(かな・カタカナ)」を使いこなす日本語の奥深さとは?

表語文字である漢字  漢字は言うまでもなく大陸から渡ってきたものです。 「漢」の文字だから漢字ですが、実際には日本でできた漢字も多く(国字と言います)、峠や凧、匂うや畠など様々なものがあります。 さて、この漢字というもの、日本語として使われる場合には、 その文字を見れば音だけでなく、その意味が分かる仕組みになっていることにお気づきでしょうか。 例えば「桃」の... (続きを読む)