【仮想現実と意識】「我思う故に我あり(デカルト)」の本当の意味とは?

我思う故に我あり  フランスの哲学者ルネ・デカルトの大変有名な言葉に「我思う故に我あり」というものがあります。 これはデカルトが『方法序説』という書の中で提唱した有名な命題で、「自分を含めた世界のすべてが虚偽だとしても、まさにそのように疑っている自分の意識がある事だけは確実である以上、そのように意識している我だけは、その存在を疑うことができない」という意味の言葉です。 ... (続きを読む)

【阿頼耶識と集合的無意識】本当に人の深層意識はつながっているのか?

人の意識は深層でつながっている?  最近よく人の意識について、「私たちの意識は深いところでつながっていて1つである」というような話を耳にすることがあります。 人によってはワンネスという言葉を用いて、そもそも人の存在自体が個別に分離されたものではなく、個人が存在しているというのは私たちの思い込みに過ぎないという事を言う人もいます。  先日なかなか面白い動画を見たのですが、... (続きを読む)

【コンフォートゾーン】「根拠のない自信」には本当は根拠がある?!

自信を持つことの難しさ  私たちは何かにチャレンジするとき、新しい事を始めるとき、そうでなくても日々の仕事や勉強で、あるいは自分の企画で、「うまくいくに決まっている」と考えるという事がなかなか難しくてできない傾向があります。  それは一つには日本人の自己肯定感の低さという民族性にあるかも知れませんが、それ以前に、非日常というものへの恐怖感というものがかなり強いということもある... (続きを読む)

【量子もつれ】「人の意識」は一体どこにある?量子力学がもたらす新しい可能性とは?

二重スリット実験  最近よく話題になっている量子力学における様々な研究は、私たちに新しい驚きを与え続けています。 「この世界の謎が次々に解明されていくのだろう」という期待を抱かせるのに十分な新事実が発見されています。 たとえば有名な二重スリットの実験があります。 これは物理学で、光路差が光波の整数倍になるかどうかで明線・暗線を観察して考察する「ヤングの光の干渉性の... (続きを読む)

【アカシックレコードの正体】集合的無意識の中にあるかも知れない「無限の情報」

集合的無意識 スイスの精神科医で心理学者のカール・グスタフ・ユングが提唱した分析心理学の概念として集合的無意識というものがあります。 これは人間の深層に存在する、個々人の実際の経験を越えた多くの人(最大では人類全部)に共通した先天的な精神領域で、普遍的無意識とも呼ばれています。個人ごとの個人的無意識に対立する概念です。 大きく分けて人の精神領域には、 「意識(顕在... (続きを読む)

【本当の科学的思考とは?】なぜ地球は丸いはずなのに、海は「水平線」なのか?月が同じ面をずっと地球に向けているのはなぜ?

それって本当に科学的思考?  私たちは学校教育で「科学的思考を身に付けなさい」とずっと教えられ続けてきました。  しかし昨今の社会の様子を見ると、実際には科学的思考を無視した事ばかり見かけます。特にメディアの情報操作は日々進み、「科学的思考 < 権威者の言う事」というやり方が完全に定着しているように思われます。  1週間前には違う事を言っていたのに、突然「〇〇博士による... (続きを読む)

【意識の深層】「阿頼耶識(あらやしき)」と「ユングの集合的無意識」と「アカシックレコード」

阿頼耶識(あらやしき) 仏教の言葉で「阿頼耶識(あらやしき)」という言葉があります。  これは、人が持つさまざまな表面的な知覚や世の中の現象に対する認識や意識の根底にあるといわれる識(精神活動)の事を言います。 大乗仏教に瑜伽行唯識学派(ゆがぎょうゆいしきがくは)という学派がありますが、阿頼耶識は元々はこの学派の主張によるもののようです。 5つの識(知覚)... (続きを読む)

【主観と仮想現実】「目を開ければ世界はそこに存在し、目を閉じれば世界は消える」

人それぞれ世界が異なる  人間には「主観」というものがあります。何かに対する「視点」と言ってもいいかも知れません。 たとえば、雨の日がやってきてAさんが「ああ、いやだな。憂鬱だ」と感じたとして、Bさんも同じとは限りません。 「ようやく雨が降ってくれた。もっと降れ。これで作物が元気になる」とBさんは思うかも知れません。 Cさんは「これは興味深いぞ。この時期にこの気圧... (続きを読む)

【意識の正体】意識はどこにあるか。「脳?」「量子空間?」「いずれスマホ内にも?」

脳活動が先  人の「意識」というものについては、「誰もがそれがある事を知っているのに」「誰もまだその仕組みを説明できていない」ものであると言われています。  この「意識」については、アメリカの生理学者ベンジャミン・リベットの行った有名な実験があります。  このリベットの実験では、人が動作を始める約0.2秒前に「意識的決定」を表すシグナルが現れるが、その電気信号の約0.3... (続きを読む)

【仮想現実】粒子と波動の二重性からの推論「目を閉じれば世界は消え、目を開ければ世界は存在する」

波動であり粒子である  量子力学の世界でたとえば「光は波動であるとも粒子(光子)であるとも言える」 「粒子と波動の二重性がある」ような研究結果が報告されています。 有名な「二重スリット実験」など学者の研究の謙虚な結果として、「光は波であるとは言い切れない」「光は粒子であるとも言い切れない」という事が分かってきました。  更にその確定にどうも観測者の視点が関係してい... (続きを読む)