【記憶の不思議】なぜ「紛らわしい問題」で毎回正解と反対の解答を選んでしまうのか?」

 これまでも何回か「記憶」について記事を書いていますが、今回は「記憶」の曖昧さについて書いてみたいと思います。  私たちの多くは、自分が覚えていることにある程度の確信を持っています。 特に大人は自分がしっかりしていると思っているので、約束事やあるいは覚えておくべき細かいことについてそう簡単に忘れたりせず、また自分の覚えていることは正しいと思っています。  実際の所大体は... (続きを読む)

【そのうち何とかなるだろう】実際に「心配事の起こらない確率」は96%

 私が初刊発行時から長く愛読しているコミックに、秋本治氏作の「こち亀(こちら葛飾区亀有公園前派出所)」があります。 *集英社公式サイトはこちら http://www.j-kochikame.com/ ずいぶん昔に読み始めて全巻すべて購入して読んだだけでなく 一度読んで無くしてしまったり、再度買ってまた無くしてしまって 同じ巻を3冊も持っていて、ある日それが出てきた... (続きを読む)

【イエスの言葉】It is more blessed to give than to receive.「受けるよりは与える方が幸いである」

blessの意味 It is more blessed to give than to receive.「受けるよりは与える方が幸いである」という言葉が聖書の中にあります。 イエスが述べたとして引用されている言葉ですが、なかなか奥が深い言葉だと思います。 まず英語の意味ですが、receiveが「受ける」という事はわかり易いと思いますが、「blessって何?」という疑問を... (続きを読む)

【自分の頭で考える】「0.1で割る」って「10倍する」だって気づいていましたか?

記録タイマーの学習  中学3年生の理科の学習で「運動の表し方」という単元があります。 いわゆる物理の基本になりますが、その中で記録タイマーを使って物体の進む距離と時間をグラフにして速さを計算する学習があります。  「中3生なので速さの単純な計算くらいは楽々だろう」そう思われる方が多いと思いますが、残念ながらほとんどの生徒は速さの計算で大変苦しむことになります。 何... (続きを読む)

【話す技術】「正確な話」は、正確にすればするほどわかりにくくなるって知っていましたか?

  結論が見えない答弁  よく国会答弁などを見ていると、大臣に代わって事務方の官僚が出てきて答弁をしていることがあります。  でも大体は「イエスかノーか」「要はどうなの?」と言いたくなるようなはっきりしない内容の場合が多いです。 「間違いを回答することはできない」「正確な回答をしなくてはならない」 という趣旨から、あのような答弁になるのだと思いますが、聞いていて本当... (続きを読む)

【暗記の秘策】言えますか?歴史上日本にできた「三つの幕府の名前」

歴史嫌い  以前から社会科が好きな生徒の絶対数が減ってきているように感じていましたが 最近は特に「歴史や地理が嫌い」という生徒をよく目にするようになりました。  これには実は「教科書が面白くない」ことが大きな原因であると言われていますが、 さらに言えば政治的な配慮で、日本人の子ども(大人も)なるべく歴史を面白く感じないようにしているのではないかと思われるほど教科書... (続きを読む)

【専門用語】なぜ違う意味に?わかりますか?「けだし名言」の意味。

法律家に特有の言葉づかい  私が以前長く司法試験を受験していたことは何回か記事にしました。 そして私は合格しませんでしたが、長男は合格して今弁護士をやっています。 親子二代で法律の論文 ーと言っても私は試験で論文を書いていただけですがー に日常的に触れてきて、前から不思議に思っていたことがあります。  それは「なぜ世間と違う言葉を使うことが多いのだろうか?」という... (続きを読む)

【内観する力】親鸞の言った「こころは蛇蝎のごとくなり」の本当の意味は?

心は蛇蝎のごとし 「悪性(あくしょう)さらにやめがたし こころは蛇蝎(じゃかつ)のごとくなり 修善(しゅぜん)も雑毒(ぞうどく)なるゆえに 虚仮(こけ)の行(ぎょう)とぞなづけたる」という親鸞の言葉が『正像末和讃』の中の『悲嘆述懐和讃』に記されています。 浄土真宗の祖・親鸞(しんらん)はこの言葉をどのような趣旨で述べたのでしょうか? 直訳すると、「人の心の本性は、欲や怒... (続きを読む)

【横断的学習】知ってますか?「見る角度を変えるだけでわかり易くなる事」 富士山は「円錐」でもあり「円」でもあります。

富士山を上から見ると  富士山は日本の象徴ともいえる山で、実に美しい形をした山です。 その稜線は素晴らしい曲線美を誇り、自然にできたとは思えないような景観です。 時々訪れたくなるのは、おそらく私だけではないと思います。 見て癒されるだけでなく、何か前向きで壮大な気持ちにさせてくれる山ですね。  ところが、富士山を上から見ると、写真などでは稜線をうかがわせる線... (続きを読む)

【読解への誤解】読解問題は「真の国語力」を試しているのではないことに早く気付きましょう。

読解問題にもレベルがある  問題文の読解がポイントになる問題としては、たとえば数学の方程式の問題であれば、 単純な整数の計算問題から始まり、カッコがある問題、小数の問題、分数の問題、それらの混合問題、計算の利用の初歩、食塩水や長文のややレベルの高い問題、初手の内容を聞く応用問題・・・ 基本の基本から超ハイレベルまで無数のレベルがあります。 学習をする生徒も、問題を... (続きを読む)